web拍手お礼/戦国無双2
!注意! ちょっとした残酷表現があります。
前回のあらすじ:旅の目的が、借金完済のために魔王を倒す!に決定した。
パーティの現在の所持金:マイナス150045両
幸村「あれ?何か…借金増えていませんか?」
兼続「それがな、最初の武器と防具の店は無利子・無担保で借りられたのだが、他の店ではそうもいかなくてな…」
三成「こうして戦っていても、稼ぎを上回って利子が借金を膨らませ続けているのだよ…!」
左近「そして今日から皆さん野宿ですよ」
兼続「(虚ろな目をして)はは…遂に我らは路銀も尽きたか」
三成「かねつぐ?」
兼続「聞いて下さいよ謙信公。我々がこんな状況に陥っているのは全て借金の所為なんですよ?信じられないですよね、本当に!たった15万両で、ねえ?!あっはははははは…!」
幸村「かねつぐ殿が遂に壊れた!」
三成「真正面から問題を抱え込むとこうなるのだ。俺たちも気を付けねば」
左近「何でそんな他人事でいられるんですかアンタ!」
兼続「そうだぞ。元はと言えば三成の無計画な買い物から端を発したのではないか」
幸村「かねつぐ殿が急に直った!」
兼続「私の心の中にいる謙信公が、こう仰っていた…『闘争は、愉悦』と。私は借金と闘争する事にしたのだ」
左近「いや、あんまり直ってない感じですよ、これ」
三成「そこで、だ。経験値稼ぎのメッカとも言うべき、あの場所に行こうと思う」
幸村「あの場所?」
三成「ダンジョンだ」
兼続「ダンジョンか…そこには平地や森に住む敵と違い、強い敵が住むとされ、さらに貴重なアイテムや場合によっては現金を手に入れることも可能だとか。そして最奥にはダンジョンの主がおり、倒すことによってレベルがかなり上がると言われている。そんな場所に行くのかみつなり!」
左近「不自然なまでに説明口調でしたね、今の」
幸村「それは良いですが、ダンジョンに入れば余程の親切設計で無い限り、出るまでノンストップですよ。回復手段も限られてきますし…」
兼続「そして最大の難点として、このパーティには回復を専門にするジョブがいないのだ」
左近「しかし殿…いやみつなりさんはアイテムを使えば可能でしょう?」
三成「確かに俺はアイテムの効果を上げる事ができる。だがアイテムを増やす事は不可能だ」
幸村「そして今の我々では、回復アイテムを大量に準備する事も出来ない…」
兼続「それでも本当に行くのか?」
三成「行かねば何事も進まぬ」
左近「まあ、こんな序盤のダンジョンでは高も知れてるでしょう。行くとしますか」
三成「ここから一番近いダンジョンは、北にある『魔王の城』だ」
左近「序盤から最終局面!!」
兼続「仕方ない。あまりにグダグダしてきたツケが今ここに回ってきただけのこと」
幸村「ところで、今の我々のLv.ってどれくらいなんですか?」
三成「平均して15くらいだな」
左近「いつの間に戦ってたんでしょうねぇ」
三成「そこは大人の事情で聞かないのが礼儀だろう」
兼続「ちなみに魔王のLv.は60くらいあるぞ」
左近「勝てるわけないでしょそれ…」
何か色々あって、遂に魔王の城に辿り着いた一行。その行く手に暗雲が忍び寄る――
兼続「ここが魔王の城だぞ、皆気合を入れていこう!」
三成「遂にここまで来たか…長い道のりだったな」
幸村「そうですね…色々ありましたよね…?」
左近「ゆきむら殿、無理しなくて良いんですよ。このパーティにそんな思い出は特に何もないんですから」
兼続「ちっ…折角雰囲気を出して気分を盛り上げていたというのに…」
三成「しかたない。さこんぬのイニシャルはKYだからな」
左近「一文字も合ってないですよソレ!!SSですから!」
幸村「あ、誰か向こうから来ましたよ!」
??「放せー!」
???「いいじゃないか、減るモンじゃなし」
??「減ってる!俺のHP減ってるー!――ぐぎっ」
三成「あまり関わり合いたくない感じだな…」
兼続「おかしい…声は二人分なのに、見える人影は一つしかない」
左近「ていうか、声の内容もかなりおかしいってのはスルーなんですね?」
???「あれ?向こうに誰かいるねぇ」
??「………。」
???「どうしたんだい?返事がないけど…」
へんじがない ただのしかばねの ようだ
??「………。」
???「あーあ、死んじゃった。まぁ良いか復活の呪文あるし」
???は 復活の呪文を 唱えた! ??は 蘇った!
??「何で俺を死んだままにしてくれなかったんだよ小次郎…!」
小次郎「そんな事気にしないでさ、見なよ武蔵。向こうに誰かいるんだよ」
武蔵「あ、本当だ!助かった…!――それよりこの首の縄解けよ!!」
小次郎「嫌だよそんなことしたら武蔵逃げるじゃん」
武蔵「じゃあせめて引き摺るの止めろよ!!」
いきなり現れた謎の二人組。その正体とは?!
謎の二人旅パーティ
小次郎 凶戦士 Lv.17
武蔵 剣士 Lv.58
左近「アオリも虚しく即行でバレてますね」
兼続「仕方ない、そういう設定なのだから」
三成「ところでこのレベルはどこまで上がるのだ」
兼続「人によっては100を超える」
左近「何でソコが均一じゃないんですか!」