サークル棟の利用について

 

 

 

幸村がそのプリントをサークル棟へ届ける事になった経緯は、ごく些細なものだった。

特に断る理由もないので、幸村はそれを引き受けた。たまたま近くにいた伊達にサークル棟の位置を聞いたところ、彼も暇なのか、そこまでついて行くと言い出した。

それが、彼らに降りかかる災難の発端であったとは、その時は誰一人予想していなかった。

 

 

 

サークル棟はB大学敷地内の北に位置し、昼でも何となく薄暗い、寂しい場所だった。

伊達はここにサークル棟があると知っていても、ここがどんな所かまでは知らなかったようだ。気味悪ィ所だな、と呟く。それに幸村は声を出さずに同意した。

 

「真田、もう場所は分かっただろ、俺ァ先に帰るぜ」

「待って下され、伊達殿」

 

言うなりさっさと踵を返している伊達を、幸村は呼び止めた。「What’s?」振り向く伊達に、幸村は真面目な顔で続ける。

 

「某が、ただ一度来ただけの場所から一人で戻れるとでも?」

「――堂々と迷子宣言してンじゃねえよ」

 

ここから離れても、どのみち幸村に携帯で呼び出されるに変わりないことに気付いた伊達は、呆れ返った声とため息とで、帰りまで同行する事を決めた。

 

サークル棟の玄関から入って少しの所に、棟を使用しているサークルやクラブ用のメールボックスがある。幸村はそこへ一枚ずつ、教員から渡されたプリントを入れていく。

伊達は、その作業が終わるまで外で待っていた。

体育系の部活や、まともに活動を行っていないサークルが多いせいか、サークル棟内は汗と埃が染み付いた、土臭い饐えた匂いが立ち込めている。わざわざ好んで吸いたい種類の空気ではない事は確かだ。

ふと、誰かからの視線を感じた。実はここへ近付いた時からそれとなく見られている気がしていたが、今のは露骨にこちらを凝視しているような視線だ。

自分の容姿が――というより今は無い右眼を覆う眼帯が、人目を惹くのを伊達は分かっている。だが、今も感じているその視線の種類は、そういった好奇の視線とは別の種類のものだ。

左目だけをその視線と合わせないように動かして、視線の主を探す。

 

玄関から少し離れた位置に、一本だけポツンと植えられた柳の木が視界に入った。他の植樹と明らかに場所も種類も異なり、意図的に誰かがそこへ植えたような違和感がある。視線の主は、その影にいるようだ。何か、身じろぎをしたのが見えた。

 

(隠れてないで、出て来いよ?)

 

わざとその視線と目を合わせてやれば、その無言の挑発に乗って、一つの人影がするりと柳の裏から出てきた。

今まで陰に隠れていた柳と同化していたかのような、痩身の男だ。背も高く、伊達が近くへ寄れば見上げる位置に顔があるだろう。

全身をぴたっとした黒い上下に包み、青白く生気のない顔を半分覆い隠して背まで伸びた髪は、白に近い銀色をしている。

まるで舌なめずりをしているような、気味の悪い笑顔を貼り付け、男はじいっと伊達を見ていた。季節柄、という理由でもなく伊達の体温が下がる。

ヘタに挑発なんかしなければ良かった、と伊達が思わず後悔するほど、男は不気味だった。

実際に目を合わせていたのは一秒にも満たない時間だったに違いないが、その時だけは時間を無理に止められたような、いやに長い時間だったような錯覚に陥っていた。

男は柳の陰からそれ以上近付いてくるわけでもなく、ただじいっ、と音を立てそうなくらいにこちらを凝視しているだけだ。否、ただそれだけとは言い切れないほど、伊達は自身が酷く害された気分になっていた。意味も無く気分が苛立つ。

その時幸村が作業を終えて玄関から出てこなかったら、次の瞬間には伊達はその男へ殴り掛かりに行っていただろう。我ながら、瞬間に沸いた理由のない暴力衝動に嫌悪を感じる。

 

「遅くなって済みませぬ。…如何した?」

「…Nothing special.柳の陰に厭なものを見ただけだ」

「柳…でござるか?」

 

幸村も何となく件の柳に目を遣ったが、僅かな風を感じて細い枝先が揺れているだけで、伊達が見たとか言う厭なもの、は見つからなかった。

 

「某には、見えませぬ。気のせいではござらぬか?」

「ああ、多分そうだろう。――帰るぞ」

 

伊達は幸村の返事も待たずにさっさとサークル棟へ背を向けた。いつもの大股、早足で歩き去る伊達の背を、「ま、待ってくだされ!」と、幸村も追う。

 

 

 

 

 

次第に小さくなる二人の後姿を、いつまでもいつまでも、じいっと見つめている人影が一つ。

 

 

 

 

 

 

 

伊達の様子がおかしくなったのは、その日を境にしてからだ。

 

サークル棟の外で見た厭なもの、がその日以降、頻繁に見えるらしい。それが何か、伊達は決して言わなかった。

構内を移動している時は絶えずその厭なもの、を感じるらしく、伊達の機嫌は日を追うたびに悪くなる一方だった。だからといって、幸村や毛利に当り散らすことをせず、顔をしかめて「気にすンな」とだけ言う。

その様子に幸村が気にしないハズも無く、常に周囲の気配を探ってみても、伊達が見ている厭なもの、がどうしても幸村の目には映らなかった。

その厭なもの、のせいで大学へ行きたがらなくなった伊達を、初めは幸村も無理やり説き伏せるようにして引っ張って行った。出席に厳しい授業がある日だから、とか課題の提出があるから、とかなんでも理由を付けては外へ出るのを渋る伊達を連れ出していた。

 

しかし遂に伊達が学校を休んだ日。幸村は毛利に今までの経緯を話すことにした。

 

「つかれておるようだな」

 

毛利も、伊達の様子が普段と違う事に気が付いていた。ただ、伊達の性格上、聞いた所で無駄であるとも分かっていたので、幸村に任せて傍観の立場を守っていたのだ。

毛利の言葉に、幸村は神妙な顔つきで同意する。

 

「確かに、ここ数日はろくに寝ておられなかったようでござる」

「…我が言ったのは疲労ではない。憑き物の類ではないか、と言ったのだ」

「もしもそうならば、伊達殿は、何に憑かれたのでござろう?」

「さて…」

 

ふと、そこで毛利は視線を幸村の背後へ移す。

 

「そこにおる者へ訊いてみれば良かろう」

「…?」

 

幸村は背後へ振り返った。そして、腰も抜かさんばかりに驚く。

 

「……っ!?いつの間にそこに…?!!」

 

まるで幽霊か何かのように、ゆらり、と幸村の背後に立つ細長い影。

幽霊ではないと分かったのは、きちんとその影には足があるからで、ついでに幸村に気付かれた瞬間に絶っていた気配をそれと分かるように強めたせいだ。その所作だけで、幽霊ではないが只者でもないと幸村にも分かる。

く、くくく…と、低い笑い声を漏らす影(のような男)。

 

「これは失礼しました…美味しそうな匂いがしたものですから、つい、ね…」

 

幸村の背筋に、ぞぉっと音を立てて逆立つような悪寒を感じる。毛利も不快そうに眉根を寄せていた。

旨そうな匂い、とか言われても、ここは営業を終えた食堂で、しかも既に食事を終えた二人の前には食器すらない。男が何を嗅ぎ付けてきたのか、不明だ。

 

「あの片目の方もですが、貴方たちも美味しそうだ…」

 

ふふ、ふふふ…。実に不気味な含み笑いを残して、男はその場を立ち去った。

 

「あ、待つでござるよ!」

 

幸村は慌てて席を立ち、男の後を追おうとしたが、まるで煙か霧のように、男の姿は既に消えていた。

 

「あれが、伊達殿が見た厭なもの、でござるか…?」

「そのようだな。…真田よ、我らは厄介なものに目を付けられたようだ」

 

珍しく、毛利が自分をカテゴリーの中に入れたのも、自分一人だけが関係ないと言い切る要素がなかったからだろう。

 

 

 

 

 

 

 

毛利の全面協力も得て、幸村は、(正直乗り気ではなかったが、)不気味なあの男の調査に乗り出した。

手当たり次第の、文字通り体当たり調査の結果、男の正体を突き止めるに至る。

 

「伊達殿。聞いて下され」

「…何だよ」

「某も、先日、厭なものとやら、見たでござる」

「そうか。…それで?」

「毛利殿とも協力して、その正体を突き止めて来たでござるよ!ご安心召されよ、奴も人の子にござる」

「ンな事ァ、俺だって知ってるよ。確かにあの気配はただ者じゃねェが、ghostは信じねェクチでな」

「あ、そうでござったか…(某、てっきり伊達殿は幽霊の類が怖いのかと)」

「何か言ったか?」

「いや、何も申しておりませぬ!それで、その正体なのでござるが」

「言うならさっさと言えよ」

「まずは名を明智光秀」

「(どッかで聞いた名だな)ふぅん」

「(思ったより反応が薄いでござる…)学年は2年でござるが、留年を繰り返しているそうでござる。しかし、出席に問題があるからで、学業はむしろ優秀であるとの事」

「(あぁ、それで聞いた事が…)で?」

「(や?何やら食い付いて来たでござるな)そして、学部は医学部でござるよ」

「奴が将来医者とはな、世も末だぜ」

「(伊達殿のような弁護士もどうかと思うのでござるが…)それとこれは、毛利殿が聞いたという話なのでござるが」

「(コイツ今、俺みてェのが何言ってやがる。って顔したな)ほう、言ってみろよ」

「(今、凄い目で睨まれた!)その、明智光秀は、気に入った者に対してストーカー行為を繰り返すので有名だそうでござる」

「つまり、何が言いたい?」

「…伊達殿、事が重大になる前に、警察、という手段も有効かと…」

Ha?!俺が奴のtargetって事なのかよ!」

「某も、伊達殿を守るために、及ばずながら、一肌脱ぐでござる!」

「テメェのnudeなんざ見たかねェよ」

「…別に本当に脱ぐわけでは……」

「知ってる」

 

 

 

 

 

 

 

毛利は朝、教室に幸村を伴った伊達が入るのを見て、冷ややかな笑みを浮かべた。

 

「伊達。もう家で小さくならなくとも良いのか?」

「俺に会えなくて寂しかったッてか?そいつァ悪いコトしちまったなァ」

「ふん。貴様の悪人面、無い方がこの教室の品位も上がるというもの。そのまま休学しておれば良かったのだ」

Ha!口じゃそう言ってても、顔が嬉しそうだぜ?素直になれよ毛利」

「(某には、伊達殿も嬉しそうに見えるでござる)」

「何だ?真田、言いたいことがあるならば、はっきりと申してみよ」

「そのfunny face見てると抓みたくなンのはどうしてだろうなァ?」

「ひっひらひふぇぎょじゃる~」

 

伊達と毛利に両側から頬を抓まれて、幸村は情けない声を出した。同時に指を放され、赤くなった頬を押さえながら、世の中の理不尽に耐える。

何だかんだで、異変が起こる前の3人に戻った。幸村は、取り敢えず、その事に満足することにした。

 

 

 

その日の授業も終わり、帰ろうとした3人の前に、ゆらり…と立つ一つの影。

明智だ。薄気味悪い表情を浮かべながら、こちらを見ている。幸村は、こっそりと伊達の様子を窺った。その視線に気付いた伊達は、幸村の肩をポンと叩いた。

 

「俺を守るために一肌脱ぐんだろ?」

「…某の裸は見たくないのでござろう?」

 

事情を知らない毛利が、二人の会話に怪訝な顔をしている。伊達は幸村の言葉に頷いた。

 

Yes, 見たくねェから、俺ァ行くぜ」

 

伊達はそう言って、踵を返した。幸村と毛利は、その場に置いていかれる形になる。

ふふふふふ…明智は見た目通りに不気味な含み笑いを漏らす。気が付いたら距離が近い。

幸村は毛利を見た。毛利も幸村を見ていた。互いの顔にははっきりと、この場所から逃げ出したい、と書かれている。だが、逃げられない。相手の射程内に入ってしまったようだ。

 

「また、お会いしましたね…」

 

くくく…と、地の底から沸くような声。俯いた明智の長い髪が、彼の顔を覆い隠した。

 

「声を、掛ける機会を、ずっと、…ずうっと、探していたのですよ…」

 

にやり、と口が大きく裂けるように左右に広がった。

ひょろ長い体を、カクカクと震わせて、明智は音もなくこちらへ更に距離を縮める。思わず後ずさる毛利を、図らずも庇う立ち位置に置かれた幸村は、勇気を振り絞った。

どんな人間でも、話せば分かる!精進せよ幸村ァ!!と、遠く甲斐の国からお館様の声が届いた気がした。

 

(見ていて下されお館様ぁああ!!)

 

 

「そ、その、我々に何か御用で…?」

 

勇気を振り絞っても、やっぱり怖い物は怖いし、気味悪い物は気味悪い。幸村の精進はまだ足りないようだ。

明智はまだ細かく痙攣しているように、体が震えている。震える指で、紙を一枚出して見せた。何やら禍々しいレイアウトの、手作りっぽいチラシだ。

 

「実はですね……」

 

 

 

 

 

 

どんな人間も、話せば分かるものだ。

 

 

 

「伊達殿ぉぉおお!!」

 

構内の喫煙コーナーで、一服していた伊達のところに、幸村が走り込んでくる。

空気清浄機が設置してあるおかげか、あまり煙たくない。

 

「ンだよ」

「伊達殿っ!聞いて下され!!」

 

幸村は明智から渡されたチラシを片手に、伊達に詰め寄る。顔を近くまで寄せられて、伊達は銜えていた煙草を近くの灰皿に押し付けた。

 

OK, 聞いてやるから、顔、もうちょい離せ」

 

そう言いながら伊達に手の平で顔を押されて、幸村は「失礼した」と姿勢を正す。

 

「それで?何だよ」

「某、サークル活動なるものに誘われたのでござるよ!」

「…まさかとは思うが、まさかあの明智にじゃあねェよなァ?」

 

幸村は、伊達の問いにあっさりと首を縦に振った。

 

「そうでござるよ。毛利殿も誘われていたでござる」

「……毛利は、何て言ってた?いやその前に、その誘いは断ったンだろうな?」

 

幸村の言葉に、伊達は早まるな、と語気を強めた。幸村は分からないのか、首を傾げる。

 

「正式な加入はまだでござるよ。ただ、某、サークルというものが如何なるものか分からぬ故、明智殿のサークルで体験してみようと思うのでござる」

「悪い事ァ言わねェ。真田、止めておけ。他にもあンだろうが」

 

それに、一体どういう経緯があれば、幸村が明智に対して乗り気になれるのか。

幸村は手にしていたチラシを掲げて見せた。

 

「明智殿が主催するサークルとやらは、このチラシの通りにござる。伊達殿も、是非、と…」

 

伊達はそれを受け取った。何やら禍々しいデザインの、手作りっぽいチラシだ。

 

『血塗れ友の会』

 

きっぱりと怪しいじゃねェかよ……つうか、何でblood

 

 

伊達の顔がそう言いたげであると見た幸村は、心なしか浮き浮きした口調で説明を始める。

 

「医学部に所属している明智殿の知識と技能を活かして、解剖やら標本作りを行うらしいでござる!採血のコツもご教授してくださるとのこと――って、ああ!」

 

幸村の話の途中で、伊達が笑顔でチラシに、手持ちのライターで火を点けた。その笑顔もいつもの悪人風ではなく、コレが見本だといわんばかりの爽やかな笑顔だ。何となく、キレた際の兄の笑顔に似ている…と思うと、幸村はギアの上がった感情が、ニュートラルに戻るのを自覚する。(この世で何が一番怖いかと問われたならば、佐助の猫なで声と信幸の笑顔だと、幸村は即答するだろう)

 

「いい加減、目ェ、覚ませよ、真田ァ…?」

 

灰皿の上にチラシだった燃えカスを落とし、伊達が口の端を持ち上げる。声は底冷えていた。

 

「それとも、一遍、明智に腹、掻っ捌いて貰うか?そうすりゃちったァ、頭に回る血も増えンじゃねェのか?You bloody fool!」

 

耳慣れないスラングに、「ぶらっでぃ?」と幸村は目を白黒させるが、伊達は「そんなに血が見てェのか、って言ったンだよ」と嘯いて、新たに点け直したタバコの煙を吹きかける。

 

「伊達殿、某、目が覚めました。やはり、どうかしていたのでござるな…」

 

煙をまともに吸い込んで、幸村は咳き込んだ。咳き込みながらそう言ったが、果たして伊達にちゃんと伝わったかは怪しい。

何とか咳も治まり、幸村は晴れやかな気分と声で、伊達に言った。

 

「毛利殿も、先ほどの某同様、どうかしているのに相違ありませぬ。伊達殿、毛利殿を止めに参りましょう!」

Ha?!毛利の奴、参加すンのかよ!?」

「左様。何やら、某以上に乗り気の様子でござった。今にして思えば、心が浮かれていた故の行動かと。今ならクーリングオフ制度も有効でござろう」

「…奴とは行動同じになンの多いしな…goddam!しゃあねぇ、行くぞ、真田!」

「応!」

 

 

 

 

 

 

 

真田・伊達連合と、明智率いる友の会会員・毛利の攻防は、それから半月あまり続いた。

 

「これが血管ぞ、真田。どうだ、美しかろう。この中を赤い血が流れるのだ」

「目を覚ましてくだされ!毛利殿!」

「オイ、明智に何言われたか知らねェが、そんなモン持って恍惚とした表情浮かべンな!」

「下衆どもには分かるまい…無菌マウスの内臓美に比べれば、世の芸術など児戯に過ぎぬ」

「くくく…あぁ、イイっ!その調子ですよ毛利さん!」

「明智殿!背後に立つ時は気配を出して下され!」

Shit…!敵も中々やるじゃねェか…!!気ィ抜くなよ、真田!」

「某、負けないでござるよ!伊達殿も、ご油断召されるな!」

 

まさに、泥沼の戦闘。どちらが勝者か敗者なのか、誰にも分からない混戦の連続だった。

 

 

 

勝負の決め手は、意外な人物によってもたらされた。

毛利の同居人、長曾我部が「大家がよぉ、最近お宅から異臭がするんですけど、って苦情来たんだが。お前、何かやってんのか?」と毛利に問いただし、「実は…」「何だよ血塗れって!」と、真相を明かした毛利を救うべく、お隣さん連合に長曾我部も加担したため、不利を悟った毛利が明智から寝返ったので、長きに亘る勝負が決着したのだ。

 

明智と血と臓物の呪いから毛利を解放し、お隣さん・同居人連合は、辛くも勝負を制した。

しかし、血塗れ友の会は、明智が健在である限り、存続し続ける。

いつ何時、その魔の手が自分、友人、家族に忍び寄るのか分からない。

取り敢えず、学校の片隅に場違いに生えている柳の陰から視線を感じても、目線を合わせない方が良いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだメンバー募集中、で す よ。

明智さん、シャイ疑惑。本当はこれシリアスな感じにしたかったんですよ…