Web拍手ログ31/戦国無双2

 

 

三成「唐突だが」

 

左近「殿が唐突でなかった例がありましたかね」

 

三成「唐突だが!」

 

左近「…ホントすみません。その無表情で迫るのだけは止めてください」

 

三成「ふん、貴様が口答えなどするからだ。

それで、唐突だが」

 

左近「はい」

 

三成「俺は…その、いわゆるBLについて全く知識がないことに気が付いた」

(BL:ベーコンレタスの略ではない方)

 

左近「全人類の殆どにとってその知識はトリビアだと思いますがね。

そしてもッの凄く聞きたくもないんですが、一体どういう経緯でそう気付いたんで?」

 

三成「それを説明し辛いのだが、何と言うか…薄々勘付いたというかだな」

 

左近「あぁ、現物を目の当たりにしたことがなかったとかですか?」

 

三成「というか見た瞬間『これはない』と思った時点でもう足を踏み入れる資格はなかったと言うべきだろう」

 

左近「……こんなサイトまで立ち上げといて」

 

三成「立ち上げたのは俺ではない。そこは問題ない」

 

左近「………そうでしょうが…(いいのかなこんなことを言わせて)

それで、その知識がないことに気が付いたからといって、何か殿に問題が?」

 

三成「ある。大いにあるぞ」

 

左近「何です?」

 

三成「知識もないまま幸村に(検閲削除)出来るか」

 

左近「だあぁッ!!アンタ真顔で何言ってンすか!?

ていうかちょっと前の発言忘れましたか?!『これはない』んでしょう!!?」

 

三成「『それ』は『それ』、『これ』は『これ』だ。昔の人は良いこと言ったな」

 

左近「…左近の心臓はかなりの圧縮率で縮みましたがねぇ」

 

三成「それで、べ…じゃなく、BLの知識だ。俺は厭々ながらも関連書籍に目を通したぞ」

 

左近「厭々ですかい。それでも」

 

三成「ああ。1冊で投げたがな」

 

左近「殿の堪え性のなさには流石に定評がありますからねえ」

 

三成「黙って聞け。俺はその書籍から天啓…とまではいかずとも、ある種の物理法則を見出したのだ」

 

左近「…何の物理法則ですか?」

 

三成「どこでも扉の行く先がヒロインのお風呂シーンであるくらい、厳然とした物理法則」

 

左近「人はそれを『お約束』と言います。アイザックさんに謝りなさい」

 

三成「ちっ、」

 

左近「舌打ちされた?!何で!」

 

三成「いいか、主要人物2人には経済格差が必要なのだ」

 

左近「無視された…」

 

三成「そして驚くほどに異性がいない」

 

左近「左近には…いや、殆どの世の男には耐えられない世界ですな」

 

三成「そして散々すれ違ったあげくに互いが互いのことを片思いしていた事実に気付く」

 

左近「一般的なラブ米でもやってますよ、それ」

 

三成「そして2人は結ばれて大円団。新天地にでも渡って末永く暮らしましたとさ、で終わるのだ」

 

左近「…はぁ」

 

三成「それで、だ。俺と幸村で果たしてこれが可能か否かだ」

 

左近「経済格差…は微妙な線ですねぇ。身分差はありますがねぇ…

散々すれ違うってのも、何と言うか……」

(殿が一人で全力ですれ違い続けて片恋いし続けてるだけだしなぁ)

 

三成「ああ、後はあれだ。『本番』というのもあるよな」

 

左近「…え」

 

三成「いきなり幸村でぶっつけ本番という訳にもいくまい。

俺はあくまで完璧にリードしたいのだ」

 

左近「……えーと、」

 

三成「左近…か。貴様相手というのが少々気に喰わないが…」

 

左近「………えーと、ですね」

 

三成「この俺に選ばれたことを光栄に思うがいい!」

 

左近「ぅわああああああああああッ!!!!!?!!??

ち、血迷ったかアンタっっ!!??」

 

三成「うるさい!大人しくしていれば痛い目は最小限で済むかもしれんぞ!」

 

左近「い、厭だあああああああああ!

どのみちイタイ目には変わんないじゃないですかああああああああ!しかも不確定い!?」

 

三成「…ふはははは、遂に追い詰めたぞぉ。観念しろお」

 

左近「…きゃ、キャラ変わってませんかあ?」

 

三成「覚悟!」

 

左近「キャー!」

 

 

(ガラッ)

 

 

幸村「あ、三成殿。この間お借りした本を返しに…」

 

左近「………」(床に倒れた状態)

 

三成「………」(その上に覆い被さった状態)

 

幸村「………。

あ、もしかして…私はお邪魔して……?す、すみませんでしたっ!」

 

三成「っ!ま、待て!ごごご誤解だ幸村!」

 

左近「ちょ、早く追い掛けて下さい!」

 

幸村「わ、私、誰にも言いませんから!」(走り去る)

 

三成「だから待て!止まれと言っているだろう!」(追い掛ける)

 

左近「………あー

た、助かった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誤解とくのに一週間かかった。

 

 

三成「これが…すれ違い…」

 

左近「絶対違いますって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Web拍手ログ/現代BASARA

 

 

元就「いきなりだが気が付いた!」

 

元親「ぉわっ?!何だよ人が茶ァ飲んでる時に!」

 

元就「元親、貴様、何も気が付かないか?」

 

元親「…いや…?特に何も」

 

元就「そうか。ならば貴様は生涯そのままでいるが良い」

 

元親「なーんか、その言い方ムカツクなぁ」

 

元就「ふん、知りたくば相応の報酬でも貰おうか。情報とはタダではない」

 

元親「じゃあコレ。桜餅やるから教えろって」

 

元就「うむ。良かろう」

 

元親「いいんだ?!結構簡単だなお前!」

 

元就「あとそこの柏餅だ。それで手打ちとしてやろう」

 

元親「あ、ちょっと値を吊り上げやがったな…!」

 

元就「(モグモグ)ふぉれで、ふぉのじょうふぉうだが」

 

元親「喰いながら喋んな」

 

元就「…それで、その情報だが…」

 

元親「おう」

 

元就「実は我らがいる『BASARA部屋』」

 

元親「うん」

 

元就「全く女性が存在しない」

 

元親「………そう、だっけ?」

 

元就「そうだ。精々、携帯ショップに登場する女性販売員くらいだ」

 

元親「マジ?もっといた気がすんだけどなー」

 

元就「いないったら、いない。しかしこれは由々しき事態だ」

 

元親「そ、そうだな。俺らに彼女が出来ねーもんな」

 

元就「貴様に女が出来ようが出来まいが、関係ないことよ。

それに言うならば、本家に出てくる女性は殆どが既婚者だ。残りは信者と幼女しかおらぬ」

 

元親「信者って…まぁ、ある意味そうか。残りが幼女ってのがなぁ…何か切ねえなぁ…」

 

元就「そこで、だ。我はある打開策を考えた」

 

元親「ん?隣の無双部屋でも女性キャラは貴重みてーだぞ?」

 

元就「何もそこまでリスクを負わずとも、簡単なことではないか…」

 

元親「え?何?何だよそのチラシ…っ」

 

元就「かつて『姫若子』と呼ばれた貴様ならば敷居も低かろう!

今すぐ性転換だ!行け、元親!」

 

元親「あーそうかー俺が女になりゃあ一発でカタがつくもんなー……って、

何が行け、だぁっ!!全力で断るわ、ンなモン!」

 

元就「な、何が不満なのだ!」

 

元親「その発想全てがだ!」

 

元就「ちぃ、仕方ない。この桜餅をくれてやろう。これで満足か?」

 

元親「しかもそれ俺がやった桜餅だから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元就「折角の良い案だと思ったのだが…」

 

元親「根本からおかしいんだよそれ!」

 

 

 

 

元就が持っていたのは美容形成外科のチラシでした。