web 拍手ログ29/無双学園高等部 二年へ組

 

 

幸村「…はぁ」

 

兼続「どうした、幸村。分かりやすく溜息などついて。

昼時のお前のキャラは、周囲がドン引きするくらいのハイテンションではなかったか?」

 

幸村「え、そうなんですか?!」

 

兼続「いや、たった今思いついただけなのだが」

 

幸村「……」

 

兼続「……。それで、何か悩みでもあるのか?」

 

幸村「悩み…と言いますか、その…

…お昼休みに、購買でお握りが売り出されますよね」

 

兼続「ああ、販売と同時に殆どが売り切れるという人気商品だな」

 

幸村「私は、そこのお握りを塩むすび以外食べた事がないのです…」

 

兼続「確かにあの握り飯の中身はランダムだが、かなりの種類があったはずだぞ。

その確率を悉く飛び越えて常に塩むすびか?」

 

幸村「そうなのです…昼休みのたびに買うのですが、

そのどれもが塩以外の何も入っておりませんでした」

 

兼続「むう、ある意味奇跡だな。逆奇跡か」

 

幸村「現に此処にあるお握りも、全部塩しか入っていません」

 

兼続「それより、お前は一度に握り飯をひい、ふう…7個も食すのか」

 

幸村「それくらい食べれないで、戦働きが出来ますか」

 

兼続「武士は体が資本だからとはいえ、こんなには食べないだろう、普通」

 

慶次「おう、何やってんだい」

 

幸村「あ、慶次殿!」

 

兼続「幸村が、一度くらいは塩以外の入った握り飯を食べてみたいという話をしていたのだ。

詳しい経緯は上記を参照してくれ」

 

幸村「兼続殿、ナチュラルに無茶を言わないで下さい。会話に上記も参照もないでしょう」

 

慶次「…なるほどねぇ、逆奇跡か。傾いてるねえ!」

 

幸村「どうして慶次殿には出来てるんですか…!?」

 

慶次「はは、細かい事ぁ気にすんなよ。

で、塩むすび以外が食いたいなら、俺のシーチキンマヨネーズ味と取り替えてやろうか」

 

幸村「え」

 

慶次「ほらよ。シーチキンのは5個もあるんだ」

 

幸村「あ、ありがとうございます」

 

兼続「ならば私の明太子味とも取り替えてやろう」

 

慶次「アンタまたそれだったのか、今日で3日連続じゃねえ?」

 

兼続「その前はイカの塩辛が入っていて、予期せぬ生臭さに思わず泣きそうになった…

…口に入れたものを吐き出すのは不義だから我慢して飲み込んだのだが…

それに比べれば3日連続明太子などまだマシだ」

 

幸村「…それで先日、兼続殿が涙目でお握りを食していたのですね…」

 

左近「お三方揃って、何やってんですか」

 

兼続「島殿か。幸村の握り飯の中身の話をしていたのだ。詳しくは(以下略)」

 

左近「はぁ、逆奇跡ですか」

 

幸村「…左近殿にも出来ている……!」

 

左近「ま、そういう事情でしたら俺の鮭もあげますよ。

幾らなんでも、全部塩っつうのもねぇ」

 

幸村「皆さん…!ありがとうございます。このご恩は何時か必ず返しますから!」

 

左近「確かこの辺りに俺の鮭……って、殿?!いつの間にそこに!?」

 

三成「左近…貴様、どういう了見だ…!」

 

左近「な、何がですか?」

 

三成「その鮭は俺だ!」

(意訳:その鮭お握りを幸村にあげて感謝される役目は俺のものだ!)

 

 

・・・・・・。

 

 

左近「あ、そうでしたか」

 

三成「分かれば良い」

 

左近「殿は鮭お握りが好物でしたか。ではこれは殿に」

 

三成「え、ちょ、待てちが…!」

 

慶次「済まないねぇ、鮭のは今は持ってねーんだわ」

 

三成「だからそれは…!」

 

兼続「次、明太子ではなく鮭が出たら、三成にあげるとしよう」

 

三成「お前は分かって言ってんだろう!?」

 

幸村「三成殿、良かったですね!」

 

三成「ああああ、そそそそうだだ、な

(違う、違うのだよ幸村…!)」

 

 

 

 

焼き鮭のしょっぱさが目に沁みる昼休み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

web 拍手ログ30/現代BASARA

 

 

一応、現代です。

 

 

元就「…何故、奴らが今になってここを襲うのだ…!」

 

元親「ッ!元就、そっち行ったぞ!」

 

元就「承知。――?! 敵の動きが早い!」

 

元親「逃がしたか…ちいッ!キリがねーぞ…」

 

元就「そもそもの元凶は貴様ぞ、元親」

 

元親「はあ?!テメエだってこの状況になるまで放置してたじゃねーか!

せめて連帯責任だろ?」

 

元就「ふん、責任の擦り付け合いか、見苦しいものよ」

 

元親「だーかーらーなー  はあ……もう、いいか

ンな事よか、このヤバイ状態を何とかしなきゃなんねーな…」

 

元就「援軍は…ないのか」

 

元親「さっきから呼んでんだけどよぉ、返事がこねー

ってか今来たらそれはそれで身動きとれねえだろ」

 

元就「所詮、頼れるは我らのみか」

 

元親「ま、そういうこったな

ほらよ、武器だ。まだやれんだろ?」

 

元就「このようなモノ…もはや手にする事もないと思っていたのだがな…

背に腹は変えられぬ」

 

元親「おう、使えるってトコ、見せてくれよな」

 

元就「誰に物を申しておる。

貴様はそこで震えて見ていろ」

 

 

 

がさ…っ

 

 

 

元就「そこか!」

 

 

 

べちっ

 

 

 

元就「…仕留めたか。他愛ないものよ」

 

元親「お、流石だなーやったじゃねえか」

 

元就「大体だな、貴様、こんな節足動物一匹に何を大騒ぎしているのだ」

 

元親「一緒になってビビった奴に言われたかねーよ

それにな、コイツは一匹見たら30匹とか言われてるくらいに生命力がハンパねーんだぞ?」

 

元就「その為に、今日は化学兵器を導入しようと思う」

 

元親「…おお、じゃあどっかで待機しねーとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

幸村「…それで此処まで…」

 

元親「そういう事だからよ、しばらく厄介になるぜ」

 

政宗「コッチも今日は大掃除なンだがなァ…?

当然、手伝うよなァ?!」

 

元就「ふん、茶も出さぬような家の掃除など、何故我らが手伝う義理があるのだ」

 

幸村「茶も何も…我らは今、大掃除の最中でござるよ…?」

 

 

 

 

 

奴ら=黒いアレ